湿式めっき・塗装 前処理剤のご提案
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皆さんの身近にあるガラスや金属に、1滴だけ水を垂らしてみてください。
水滴の形を観察すると、大抵の場合、写真のようなドーム状になると思います。
水滴の形を観察すると、大抵の場合、写真のようなドーム状になると思います。
このような水滴がみられた場合、その金属表面は「水をはじいている」と表現されます。
特に湿式めっきや塗装工程の歩留り悪化要因としてよくお聞きする、ムラやふくれ、密着不良などの原因は、下地金属の「ハジキ」に由来することが多くあります。
そこで当社では、表面の「ハジキ」を除去して、金属表面の濡れ性を向上させる前処理剤 HDM-1を開発いたしました。
特に湿式めっきや塗装工程の歩留り悪化要因としてよくお聞きする、ムラやふくれ、密着不良などの原因は、下地金属の「ハジキ」に由来することが多くあります。
そこで当社では、表面の「ハジキ」を除去して、金属表面の濡れ性を向上させる前処理剤 HDM-1を開発いたしました。
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一般的なアルカリ脱脂液 VS HDM-1
金属表面のハジキの原因は有機物で、例えば加工で使用した加工油は最もイメージしやすい有機物汚れです。
通常、金属はアルカリ性の脱脂剤やシンナーで洗浄しますが、目に見えるレベルの油は除去できても、ハジキの原因になるような極めて薄い有機汚れは、なかなか取れません。
HDM-1は加工油の脱脂だけでなく、ハジキの原因物質も非常に高いレベルで除去することで、脱脂処理後の金属表面を「よく濡れる」状態に変えることが可能です。
通常、金属はアルカリ性の脱脂剤やシンナーで洗浄しますが、目に見えるレベルの油は除去できても、ハジキの原因になるような極めて薄い有機汚れは、なかなか取れません。
HDM-1は加工油の脱脂だけでなく、ハジキの原因物質も非常に高いレベルで除去することで、脱脂処理後の金属表面を「よく濡れる」状態に変えることが可能です。
★脱脂処理後の濡れ性比較
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表面濡れ性を評価する指標として、接触角があげられます。
SUS304の接触角を、処理前、一般アルカリ脱脂剤(5%, 60℃, 5分)処理、HDM-1(5%, 25℃, 5分)処理した場合で比較しました。
SUS304の接触角を、処理前、一般アルカリ脱脂剤(5%, 60℃, 5分)処理、HDM-1(5%, 25℃, 5分)処理した場合で比較しました。
★処理方法別の接触角
HDM-1処理によってSUS304の接触角は4.6°まで低下し、濡れ性が大幅に向上することが確認できました。
★一般的なアルカリ脱脂液 VS HDM-1 洗浄性比較動画
HDM-1処理による接着性の向上
金属表面が均一によく濡れることで、めっき液や塗装のムラが改善します。
その他にも、例えばコーティングや塗料、接着剤の密着力向上効果が期待できます。
そこで、HDM-1処理したSUS304を瞬間接着剤で貼り合せ、接着力がどのように変化するかを試験しました。
その他にも、例えばコーティングや塗料、接着剤の密着力向上効果が期待できます。
そこで、HDM-1処理したSUS304を瞬間接着剤で貼り合せ、接着力がどのように変化するかを試験しました。
★試験方法 JIS K6850 引張せん断接着強さ
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HDM-1処理で濡れ性を向上させた場合、シンナー処理(シンナーで手拭き)と比較して、接着力が約2.4倍に上昇しました。
塗料の密着力評価-クロスカットテスト-
ステンレス(SUS304)をシンナー処理した場合とHDM-1処理した場合とに分け、それぞれにエポキシ塗料を塗布しました。密着力の評価としてクロスカットテストを実施したところ、以下の結果となりました。
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HDM-1処理は塗料のふくれやムラの防止だけでなく、密着性の向上にも有効です。